絆整理サポート代表の大山です。
「特殊清掃って、どんなことをするんですか?」
そんなご質問をよくいただきます。
特殊清掃とは、亡くなられた方の発見が遅れたお部屋を、再び安全で清潔な空間に戻す作業のこと。
ご遺体の検死後、事件性がないと判断された現場に、私たちのような専門業者が入ります。
-特殊清掃の実際-
まずは室内全体を除菌し、ウイルスや菌の繁殖を防ぎます。
床や壁についた血液や体液を清掃し、しみ込んでしまった部分は解体して処理。
その後、オゾン脱臭機で空気中の臭気成分を分解します。
ですが、臭いの原因は家具やカーテンなど、「目に見えない範囲」にまで広がっています。
そのため、家財道具をすべて撤去しなければ、完全な消臭は難しいのです。
-なぜ特殊清掃が必要になるのか-
高齢化や単身世帯の増加により、誰にも気づかれずに亡くなられてしまうケースが年々増えています。
発見が遅れると、腐敗が進み、体液が床下に浸透。
強い臭気や害虫の発生など、通常の掃除では対応できない状態になってしまいます。
賃貸の場合はそのままではお部屋を返せず、結果的に高額な原状回復費が発生することもあります。早い段階で専門業者にご相談いただくことが大切です。
最後に——
特殊清掃は、
“亡くなられた方の尊厳を守り、残された方が前を向けるようにするため”の仕事です。
けれど、本当はそんな現場が生まれないことが一番。
離れて暮らすご家族やご友人と、どうか定期的に連絡を取り合ってください。
たった一通のメッセージが、誰かの命をつなぐこともあります。
私たちは、「片付け」や「清掃」を通じて、人と人との“絆”を守るお手伝いをしています。
悲しみの現場を、“再び人が暮らせる空間”に。
心を込めて、ひとつひとつ丁寧に対応いたします。
 
								 
													 
																 
																